無宗教葬のメリット、デメリット

無宗教葬はなんといっても形式に捉われずに故人を偲ぶことができます。年表のようにして故人の生まれたときからこれまでの人生を見せることで、故人の人生の一部しか知らない人であっても生きざまを知ることができますし、故人の好きだった音楽や曲を流したり歌ったり、時間のかけ方を工夫したり、故人の趣味だった写真や絵画を展覧会のように展示することで世界観を演出してあげることもできます。一生に一度の晴れ舞台を作ってあげることもできるのです。

結婚式さながら企画や演出次第で盛り上げ方もいろいろなことができるので、華やかに送ってあげることで遺族としても満足感を得られることや、悲しい気持ちにも少し区切りがつけやすくなるかもしれません。また、やり方によって費用をぐっと抑えることも可能になります。親族や遺族の中で映像関係の仕事に携わっている人がいればお願いしてムービーを作ってもらったり、葬儀場ではなく知り合いのギャラリーを貸してもらったり、バンド仲間の機材を運んで演奏してもらったり、生前から本人が手回しをしておけばより効率的に思ったとおりの形が実現可能です。

無宗教葬は自分達でできることの取り入れ易さがあります。こういったことが無宗教葬のメリットではないでしょうか。では反対に無宗教葬のデメリットはどんなことでしょうか。一番は、親族の同意を得ることが難しい場合があります。読経や焼香がなければ故人が成仏できないと反対して対立することもあるようです。

データを見ると、無宗教葬をしたいという希望はどの世代でも半数を超えているにも関わらず実際には仏式で行っていることがほとんどという結果を見ると、結局は親族の反対から、無宗教葬をあきらめて従来型の葬儀を営んでいるという場合はどうやら少なくないようです。遺書を残して「故人の遺志だから‥」と説明して強引に押し切ったところで最期まで理解が得られないのであれば、遺族がお互いにギクシャクする関係を作ってしまうだけであり悲しい結果を生んでしまうこともあるということです。

逆に反対する側からすると遺言書ひとつで納得しろと言われてもそう簡単な話ではありませんよね。そのためにも、故人が生前より残しておいた「エンディングノート」が一役かうこともあるのです。葬儀の希望を書き綴るだけでなく遺族、親族の仲をもとりもつことができる「エンディングノート」は、あなどれない存在です。次回はそれについてお話ししたいと思います。

■ 神奈川の家族葬