エンディングノート

一度は聞いたことのある言葉かもしれませんが、エンディングノートは自分の葬儀について、どんな希望があるかを書き記しておくためのノートです。またの名を「遺言ノート」とも呼びますが、内容には無宗教葬を行う際や、または他のスタイルで葬儀をする際などに遺族に希望を遺しておくためのものです。それに加えて、身内間で葬儀についての意見が割れてトラブルになることを避けることもできるノートです。

故人の希望を尊重したくても、読経も焼香もない葬儀では成仏できないと反対する親族がいることは多々ありえる話です。そんなとき、エンディングノートに書き綴られている故人の思いを見せて説明することで、裏付けがあることで納得してもらいやすくもなるというものです。それから、あればいいものだなと解ってはいても、ついついやり過ごして書く機会を失ってしまう存在でもあるので、書くタイミングというものをあらかじめ設定しておくと良さそうです。

例えば、毎年のお正月や誕生日、結婚記念日、定年退職の日、還暦・喜寿などの長寿のお祝いの日など。考えが変わったときには書き直しておかなくてはいけないので、毎年決まった日に見直す作業をしておくのもいいかもしれません。そして、書いたからといってしまいこんでいるのが一番もったいない問題です。遺言書と同じ大切なものですから、必ず遺族に置き場所を伝えておきましょう。

さて肝心な、書く内容についてですが、おおまかには、生前契約の有無、お願いしたい葬祭業者、葬儀スタイル、予算費用、準備しているお金や保険、それらの場所、喪主の希望、棺に入れてほしいもの、遺影に使ってもらいたい写真、どこに埋葬するか、参列してもらいたい人のリスト、自分が旅立つ際に着て行きたい服装、通夜ぶるまいに出してほしい料理、祭壇に置いて欲しいもの、そのほかに、自分の略歴、生い立ち、思い出、家族や友人に伝えておきたい思いなども残しておきたいものです。

項目などが印刷された市販のものも売られているのでそれを利用すると書きやすいかもしれません。生前からこういった内容について書くということは、自分の半生を振り返る良い機会になりそうです。死というのは誰にいつ訪れるかわからないものです。後悔を残さない生き方をするためにも、いまの自分の立ち位置を考えるチャンスとして書いてみてはどうでしょうか。

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