無宗教葬を選ぶ理由はなぜなのでしょうか。その理由をはっきりさせないことには無宗教葬の葬儀を終えたのちに後悔が残るか、はたまたやってよかったと喜べるかの大きな違いが表れる結果になってしまうからです。
無宗教葬をする理由はさまざまですが、大きく分けて3つの理由が挙げられます。1つは宗教的な理由。「全く仏教も神道も信仰心がないから」とか「宗教自体に頼る気持ちがないから」という人は少なくないのです。神棚も仏壇もない家で生活している家庭はたくさんある時代です。また、独立した子供達も故郷を離れ、さらには高齢になった親も故郷を捨て子供夫婦のもとへ行ってしまうなどという事情があれば菩提寺との関わりは寸断されます。新しい土地で、これまで関わりのなかったお寺に改めて関わろうというのもなんだか構えてしまい抵抗感が生まれてしまうものかもしれません。
それから、宗教を信仰したくないからという理由とは別に、特定の宗教を超えた自分の考えるやり方で葬儀を行いたいからと思う人もいるようです。2つめの理由は、金銭的な問題です。「葬儀にお金をかけたくない」というのが葬儀に対する一番の希望だった場合、通常の葬儀では200〜300万円が相場などとささやかれる金額にへきえきしてしまうかもしれません。実際のところは平均64万円ほどですが、それでも多額の費用になります。葬儀用にそれほどの金額を生前から準備できない、子供達に迷惑をかけられない、もしくは、そんなに葬儀にかけずにどうせなら他のところに使いたいなど、さまざまな金銭面での希望が増えているようです。
また、戒名や読経に対してのお布施の金額が不透明で解りにくいと思うところも一因になるようです。そして3つめは、故人らしい、または自分らしい葬儀をしたいからという理由です。
これらの理由を考えてみると、まずはどんな供養の仕方をしたいのか、どういう形であれば故人も遺族も納得できるのか、最終的な形を想像してからこそ、後悔を遺さない葬儀が実現するものだと思います。